一筋縄ではいかないタイ会計管理向上の話

監査・不正・税務調査・内部統制・会計システム等でお悩みの企業様へ

トラブルの主因は経理マネージャーだった!?

タイで発生する様々な会計税務トラブル。その原因の半分以上は、経理マネージャーの方の能力に起因しているように思います。図表は、よくあるトラブル事例の一例(のうち、こういったところに書けるもの)ですが、これらに限らず「なぜそんなことが…!」と思うようなトラブルも、経理マネージャー次第では起きなかったと想像できるものが多いです。

またトラブルだけでなく、従業員不正に関しても、会計に大きな権限を持つ経理マネージャーが横領等の不正を働くと被害額が大きくなります。

それだけ経理マネージャーの方の能力・資質は、経営上の非常に重要な要素であると感じます。中でも管理系駐在員が不在の会社様においては、経理能力の判断がつかず能力不足の人材に長年担当させていた結果、税務リスク等が多額に累積してしまったという事例も多いです。

こんな会社は要注意

管理系駐在員の方が不在、且つタイ進出から10年以上が経過していて、進出当時、給与水準が手頃という理由で30歳前後以下の方を経理全般担当として採用し、そのまま継続して担当している会社様は要注意です。

この場合、社内に育成者がいないため、自ら成長していけるタイプの方であれば問題ありませんが、そうでない方の場合、会社規模の成長に対して経理能力の成長が追いつかず、トラブルの種が見えないところですくすくと育ち、税務調査等で大輪の花を咲かせてしまうことがあります。

最も効果的な対応策は、経理畑の方が会計業務水準を客観的に評価することだと思います。その意味で、親会社様による内部監査は貴重な機会です(内部監査は積極的に受けた方が良いのです)。

ただ、税務に関しては、タイ税務に精通していなければ難しい部分もありますので、(営業ではなく客観的に考えても)弊社のような現地の専門家を使うべきかと思います。例えば弊社でも、会計・税務の業務水準・リスクの簡易調査を承っております。

西川 和輝 (日本国公認会計士)
BBS (Thailand) Co., Ltd.
早稲田大学商学部在学中に公認会計士合格。卒業後、あずさ監査法人に入所。上場、中小問わず幅広い規模・業態の監査に従事。2014年よりBBS(Thailand)にて会計コンサルタントとして在泰日系企業の会計管理水準向上を支援。

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