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Book Review 社長が紹介する、一冊 Systena (Thailand) Co., Ltd.

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President 渡辺立哉
父親の仕事の関係でドイツに生まれる。イギリスの高校を卒業後帰国し、日本の大学を卒業、1989年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行する。2002年、株式会社システナに転職し、2013年4月よりタイ法人設立のため赴任を開始、現在に至る。
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Systena (Thailand) Co., Ltd.
133 Soi Charoenchai (Ekamai 12), Sukhumvit 63, Klongton Nua, Wattana, Bangkok 10110
www.systena.co.th

『華麗なる一族』山崎豊子著 新潮社 (上)336B (中)307B (下)346B

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金融再編の時代に生きた、財閥一族の「光」と「影」

『白い巨塔』『不毛地帯』『大地の子』『沈まぬ太陽』など、歴史に残るベストセラーを生み出した山崎豊子の長編小説。

高度経済成長期、業界ランク第10位の財閥系銀行頭取の主人公は、金融再編の波に乗じて都市銀行を吸収合併するという、“小が大を喰う”合併を目論む。それぞれの欲望や陰謀が絡み合い、官・政・財界にまたがる“閨閥”がもたらす一族の華やか且つ熾烈で矛盾した人間模様は、一度の映画化と二度にわたるドラマ化で実写化もされた。
「山崎豊子作品はすべて読んでいる」という渡辺社長も、実は元銀行員。「信念や理想を貫くには、思うようにはいかない現実の壁も超えなければなりません。著者が描くストーリーは業界・組織の裏側まで徹底的に調査・取材されており、正義感にあふれる人が必ずしも勝つとは限らない、リアルな世界観に惹かれます」と話す。
「日本が高度経済成長にあった時代、職場や家庭の中で繰り広げられる権力争いは、現代を生きる自分にとっては別世界のストーリーでありながら、働く男という意味では通じるところもあり、異なる時代や国を生きる登場人物の決断、戦略、そしてその顛末に引き込まれます。登場人物が選択した岐路の先にあるものを、自分の人生に重ねてみる、そんな“疑似体験”とも言える感覚を味わえるのが、小説の魅力です」。

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