Book Review

Book Review 社長が紹介する、一冊 Kowa (Thailand) Co., Ltd. 宇野悟史

book review

Kowa (Thailand) Co., Ltd.
Managing Director 宇野悟史
学習院大学経済学部卒業。2000年、興和株式会社入社。愛媛と山口で医薬品の国内営業、アメリカで研修を経て、2010年に同社タイ駐在員事務所へ赴任。2013年に現地法人を設立する。タイに住み始めてからは朝のジョギング•ムエタイが趣味に。
Kowa (Thailand) Co., Ltd.
17th Floor, Sathorn City Tower, 175 South Sathorn Road,
Thungmahamek, Sathorn, Bangkok 10120

『坂の上の雲 一~八』司馬 遼太郎著 文藝春秋(文庫)各253B

book review

近代化途上にあった日本国を担い戦った先人たちの生き様

松山出身の秋山好古・真之兄弟、正岡子規という3人の主人公を中心に、明治という近代日本の勃興期に生きた人物らを描いた、司馬遼太郎の長編小説。物語後半では日露戦争を舞台に大山 巌、児玉源太郎、乃木希典、東郷平八郎などの将官も登場している。
宇野代表は興和入社後、愛媛県松山市に配属。地元のお客様に勧められたことがきっかけで本書と出会ったそう。
「縁のある建物や銅像などが身近にあったことも手伝い、どんどん作品に魅了されていきました。4年暮らした松山は、今でもプライベートで訪れるほど好きな街です。20代前半で初めて読み、30歳の頃に改めて、そしてタイへ赴任してからも読み返しているほど好きな本です」。
中国大陸でロシアのコサック騎兵と陸軍人として戦った好古や、日本海海戦でバルチック艦隊を破った東郷の参謀として真之の立場。そして将官としての大山や東郷といった組織のトップとしての立場。読み直す度に、自身の姿を重ね合わせる人物も、共感のポイントも異なるという。
「大国ロシアのバルチック艦隊を破るための必勝の作戦『七段構えの戦法』や、アメリカの仲介を得てポーツマス条約へこぎつけるまでの交渉術などには、確実な業務の遂行という実務面でも学ぶところがあります。組織としてどうビジネスを進めていくかなど、新興国で戦う日本人ビジネスパーソンとしても、参考になる場面が多い作品ではないでしょうか」。

book review

book review

gototop