ブック 2018.04月号

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
経営における「アート」と「サイエンス」』

GVA Law Office (Thailand) Co., Ltd.
藤江大輔
2009年京都大学法学部卒、11年京都大学法科大学院を修了。司法試験合格後、GVA法律事務所に入所し、パートナーに就任。現在はタイオフィスの代表を務める。15年には教育系ベンチャー企業の執行役員にも就任。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
www.gvalaw.jp/english

著者は組織開発、人材・リーダーシップ育成の世界的コンサルティング企業、コーン・フェリー・ヘイグループでシニア・クライアント・パートナーを務める山口 周氏。グローバル企業は、なぜ幹部候補を世界的に著名なアートスクールに送り込んでいるのか。山口氏はその目的について、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営では、今日のように複雑で不安定な世界において、ビジネスの舵取りをすることはできないためだと説明している。

藤江代表は、本書は美意識、つまり「感性や直感」の重要性を説得的に言語化した一冊だと話す。弁護士と経営者、二つの顔を持つ藤江代表自身も、仕事上で無数に打ち手がある中、直感による意思決定が重要であることを感じるという。

「本書にも述べられていますが、特に日本の企業では、論理的事実から判断する『サイエンス型』、あるいは過去の事象に基づく『クラフト型』で意思決定されていることが多いのではないかと思います。論理的思考が重要である一方、アカウンタビリティ(説明責任)があることが必ずしも正しいとは限りません。現代のビジネス環境においては、考え得る選択肢のすべてにロジックを組むよりも、複雑な事象を解きほぐすのに直感が有効な場面が多々あります。感性や直感を鍛え、ビジネスの現場全体がその価値を正面から認めることができれば、ビジネスでもクリエイティブな部分をもっと増やしていけるのではないでしょうか」。


山口 周著
光文社新書 B313

バックナンバー Back Number

バックナンバー Back Number

gototop