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【第12回】ラオス、カンボジア編

タイの周辺、メコン4ヵ国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)現地で流行しているモノやコト、最近増えている、または注目の投資業種や案件、新制度の決定や施行とその実情などの政治経済トピックを、現地在住の専門家よりお届けするコラム。
第12回はラオスとカンボジアからのレポートです。

ラオスでスポーツと言えばサッカーやバドミントンで、「野球は?」と言うと、実はまったく人気がありません。そんな中、ビエンチャンに韓国人経営のバッティングセンターがあると聞き、早速行ってみました。
韓国企業はラオスへの投資に積極的です。街の様相を変えるほどの勢いで、次々と韓国資本の店ができています。バッティングセンターも、そうした投資の副産物といえそうです。

バッティングセンターにはピッチングマシーンが4台あり、1ラウンド12球で料金は8,000キープ(約100円)。ラオス人客はほとんど見かけず、韓国人の野球チームが練習に来ているようです。
ラオスではこうしたスポーツ関連ビジネスに対する外資規制がなく、外国人でも容易に会社を設立できます。ただし、器具のメンテナンスや取り扱いに精通した専門家などを常駐させることが条件となっています。
「カキーン」とビエンチャンに響く金属音に違和感を覚えつつ、密かな「手ごたえ」を楽しみたいと思います。


One Asia Lawyers ラオス事務所
内野里美
1979年生まれ、東京外国語大学ラオス語学科卒業。
2005年よりラオスにて日本のNGO、日本大使館勤務を経て2016年3月よりJBLメコンラオス事務所に常駐、現在に至る。
info@oneasia.legal
http://oneasia.legal/info

 

経済成長著しいカンボジアの首都プノンペンでは、ホテルやレジデンスの最上階にあるスカイバーで、最新音楽を聴きながらお酒と空間を楽しむ、というスタイルが流行しています。
お洒落なエントランスには小綺麗な格好のカンボジア人スタッフがいて、笑顔でスカイバーまで案内してくれます。ライトアップされたインフィニティープールに重厚なバーカウンター、グラスに注ぐと瞬時にフローズンカクテルになるという、最先端のドリンクを楽しめるダイニングバーまで登場しています。オープンテラスに出れば、プノンペン市内を一望できる景色が広がっていて、思わずカンボジアを忘れてしまうほどです。

消費者の気持ちとはいつもワガママで、移り変わりが早いものです。流行の先端を走りたいと思うのも真理であり当然です。だからと言って日本の流行(常識)が直接当てはまるほど、カンボジアでのビジネスは簡単ではありませんが、東南アジア最大の経済成長率を誇るカンボジアですから、大きな可能性も同時に広がっていることは確かですね。


MATES GLOBAL COMMUNICATIONS CO., LTD.
代表取締役 柳内 学
1975年生まれ、城西大学経済学部卒業。2007年、カンボジアにNGOの職員として赴任し、日本語学校の設立運営に従事。2009年、教え子と共に同社を設立。
現在はカンボジア人向け情報誌の発行事業を主に他事業を分社化、経営を多角化している。カンボジア在住10年。
yanai@mateskh.com
https://chugapon.com
www.mateskh.com

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