ASEAN 2018.04月号

現地からレポート! CLMV最新トピック【第15回】ミャンマー、ベトナム編

タイの周辺、メコン4ヵ国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)現地で流行しているモノやコト(内需チャンスの視点から)、最近増えている、または注目の投資業種や案件、新制度の決定や施行とその実情などの政治経済トピックを、現地在住の専門家よりお届けするコラム。
第15回となる今回は、ミャンマーとベトナムからのレポートです。

最近、タイのメーソットと国境を面するミャワディが熱いと聞き、状況を確かめるため、バンコクからヤンゴンまでミャワディ経由で陸路移動してみました。

バンコクからメーソットまでは車で8時間程度。国境を超え、ミャワディからパアン、バゴーを経由し、ヤンゴン到着まではさらに10時間程度を要します。バンコクからメーソットまでの道路は整備されていますが、メーソット付近になると、国境のムーイ川に架かる新設の「第2タイ・ミャンマー友好橋」(50トンの重量設計)のための道路の拡張工事や、新しいルートをつくる道路工事が行われていました。第2タイ・ミャンマー友好橋までの道路は、タイ側は整備済み、ミャンマー側も整備が進められている状況です。

ミャワディからパアンまでの道路は、以前はその道幅の狭さから、1日おきにミャンマーからタイ方向、タイからミャンマー方向の車が行き来する片側通行でしたが、現在は整備されて両側通行が可能となっています。

第2タイ・ミャンマー友好橋は、橋自体の工事は完成したとの情報も届いており、今後、東西経済回廊の物流が加速し始めることが期待されます。


Global Think Consulting
会計事務所(ミャンマー)
Managing Director
瀬戸山洋介

日本国公認会計士。2013年よりミャンマーで業務を開始。タイの会計事務所、Accounting Porter Co., Ltd.パートナーを兼任。​ミャンマーで20年の業務経験を持つ天野利彦氏を顧問に迎え、さらにミャンマー事業に注力中。ミャンマーのフリービジネス誌「MYbiz」のミャンマー側での企画運営を行い、タイからのミャンマー視察ツアーを適時開催している。
setoyama@globalthink.jp
http://globalthink.jp

これまで、商社(輸出入、卸売、小売)を実施する外国企業は、IRC(投資証明登録書)とERC(企業登録証明書)のライセンス取得に加え、運営許可証の取得が義務付けられていました。運営許可証とは、実際の商取引に必要な営業許可証で、当該ライセンス申請時にHSコードを用い取扱品目の指定が必要なものです。

しかし、2018年1月15日施行の政令 09/2018/ND-CPによれば、小売全般、及び、輸出入・卸売における一部の品目(油製品)を除き、運営許可証は取得不要となりました。即ち、HSコードの登録も不要ということになり、代わってIRCには下記のような内容が記載されます。

「ベトナムの法律に定められる規定により、輸出禁止品目に属さない、又はベトナム社会主義共和国が加盟する国際条約の制限に属さない商品の輸出権、輸入権、卸売販売権及び商品の小売販売権の実行」。

従来は認可を受けた、限られた品目しか扱えませんでしたが、今回の政令変更により取扱品目の特定が不要となり、商社形態での外国企業の進出が大幅に緩和されることとなりました。また、運営許可証の取得が不要となったことで、輸出入・卸売業に関しては従来申請時に提出が必要であった、親会社の経験や能力を証明する書類も不要となります。このような商社形態での進出手続きの簡易化により、進出のさらなる加速が予想されます。


AGSホーチミン事務所 脇村美緒

大学卒業後、繊維専門商社で中国工場の生産・品質管理を経て2013年に渡越。2014年からAGSへ参画。
特にベトナム法人とのビジネスマッチング、市場調査、視察アテンドや商談会のコーディネーター業務等に従事。現地法人や駐在員事務所など独資形態ではない取引形態でのベトナム進出支援やその検討プロセス支援も行う。また、ジェトロ・ホーチミン事務所におけるプラットフォーム事業コーディネーターを兼務、各種取引支援や情報提供の黒子役でもある。他に、各種地方公共団体への情報提供や執筆も多い。
info@ags-vn.com
www.ags-vn.com

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