レストラン・生活 2018.01月号

長距離専用バス停前にあるバーガー店 (チリ/バルパライソ)~世界の路上ワーカー~

長距離専用バス停前にあるバーガー店 (チリ/バルパライソ)

 

サンティアゴ・デ・チリからバスで約1時間かけた所にある、海沿いの街バルパライソ。長距離専用バス停に下車後、外に出ると、カラフルてなテーブルクロスと綺麗に並べられたハンバーガーが眼に飛び込んできた。

小腹も空いていたので吸い寄せられるようにハンバーガー店の前で足をとめた。ハンバーガーかは綺麗にラッピングされており、看板も可愛く、清潔感のあるお店だった。
チキン、レタス、トマトが入ったチキンバーガーで、ソースは 6 種類から選べる。1個1,000 ペソ( 約 170 円)とお手頃価格。購入ついでに仕事の質問をしてみた 。

「毎日自分で作ってるの?」「そうよ。彼女と二人でね」「1週間に何日出勤してるの?」「6 日よ」「1 日何個くらい売れる?」「100 個よ」「それって、月の稼ぎで言うと?」「ざっと 2,400,000 ペソ(約 42 万円)くらい」「他に仕事はしてるの?」「してないわ」「なんでこの仕事始めたの?」「 なんでって、んー、生活のためよね。家賃払ったり、ご飯食べたりするため。この仕事なら始めやすいとも思ったしね」「お金より大切なものは?」「私のガールフレンドね」

新卒サラリーマン以上の月収にビックリした。毎日午前中に 100 個のハンバーガーを自分たちで作り、午後から出店しているという。完売次第でその日の仕事は終了。2 時間で終わる時もあれば 8 時間居る時もある。小腹が空いたお客の需要に応えるために、適切な場所、値段、お手軽さを提供するだけで、人間は生きていけることを知った。
※通貨は1 ペソ= 17 円で計算(2017年7月時点)

 


中野陽介 芸術家。1987年福岡生まれ。07年渡米、Los Angeles City College卒業。数々の映画制作に参加後、芸術に目覚める。12年 渡タイ、バンコクで芸術家とサラリーマンの2足のわらじ生活を送る。16年に1年間で22ヵ国を巡る世界一周旅を敢行。自作の「芸術入門サイト」(art-geijutsu.com)は10万アクセス突破。作品や活動記録は下記サイト参照。
yosukenakano.com

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