旅行

H.I.S. × Asia Atlantic Airlines × 静岡県 富士山に温泉、美食の旅 静岡県FAMトリップレポート

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観光ビザ緩和を受け、訪日タイ人数は右肩上がり。リピーターも増えるなか、10月末、静岡県主催、H.I.S.バンコク支店とアジアアトランティック航空共催のもと「静岡県FAMトリップ」が実施された。“FAMトリップ=Familiarization Trip”とは視察旅行を指す観光業界用語で、訪日外国人観光客誘致(インバウンド)にメディアや旅行会社を招聘する取り組みのこと。タイの旅行代理店7社とトラベル誌1社にArayZも同行、取材を行った。タイ人の目線から静岡の魅力をお伝えしよう。

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アジアアトランティック航空で快適な空の旅

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スワンナプーム国際空港~日本へはアジアアトランティック航空(HB)で。搭乗すると日本人乗務員が笑顔でお出迎え。
23kgまでの受託荷物や機内食、ブランケット&枕などのサービスにも満足!

静岡の観光を盛り上げる立役者① FAMトリップを主催

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静岡県東南アジア駐在員事務所
副所長 芦澤裕之

静岡県が今、最も注力すべき観光客の誘致先として選ばれたのがタイです。
JNTO(日本政府観光局)なども地方へのインバウンド拡大に取り組んでいますが、今回は県内の各自治体や観光協会とタッグを組みFAMトリップを実施しました。現在は台湾や韓国からの旅行者が多い静岡ですが、タイの方にもぜひ訪れていただきたいです。

1日目 熱海~大室山~修善寺温泉

品川から東海道新幹線こだまに乗ること約40分、日本有数の温泉地、熱海へ到着。まずは駅前の地魚料理店『海蔵』の金目鯛定食で腹ごしらえ。ほどよく脂の乗った煮付を堪能したあとは、温泉まんじゅうや『鈴廣』のかまぼこを片手に仲見世通りを散策。
みかんもタイ人には好評で、12月~初夏にかけてはイチゴ狩りが人気だ。
美しい海岸線の相模灘沿道を南下し、一路大室山へ。標高580m、噴火口を持つ休火山の頂上まではロープウェーで登り降りできる。参加のタイ人は職業柄、相当数訪日しているにも関わらず、土産物店や記念写真サービス、そしてガチャガチャ(フチ子)での消費っぷりは素晴らしい。
初日の宿泊は伊豆・修善寺温泉。浴衣に着替え、夕食会場で梅酒や日本酒をちびちび楽しむタイ人に他人同士が裸でお湯へ浸かる温泉への抵抗について聞いてみたところ、全員が
「あるけれど好き」と回答。自国にはない文化への戸惑いはありながらも、その新鮮さを楽しんでいるという印象を受けた。

hisしらすや駿河湾でしか獲れない桜えびも美味!

his左:天気の良い日は富士山も望むことができる
右:桜えびのピンクが目にも美味しい『富士山海道船弁』

2日目 浄蓮の滝~駿河湾フェリー~エスパルスドリームプラザ

翌日は伊豆市の観光名所、浄蓮の滝とわさびの里から視察をスタート。
わさびの擦りおろし体験時も、セルフィ(自分撮り)を欠かさず直様SNSで発信。旅の情報はFacebookや掲示板pantipなどで収集するのがタイスタイルだ。
伊豆半島の西、土肥(とい)から駿河湾を渡り、静岡市の清水港へ。約1時間の駿河湾フェリークルーズでは、進行方向前方右手には富士山(空気が澄む冬から春は特に美しいそう)、清水港到着前の左手に三保の松原というダブル世界遺産が望める。
清水港前の商業施設、エスパルスドリームプラザ内には、地元が産んだ人気漫画『ちびまる子ちゃん』のテーマパークや10店舗以上の寿司店が集まる『すし横丁』があり、マグロの水揚げ量日本一を誇る清水港ならではの新鮮な魚介が楽しめる。夕方からは静岡県による商談会が静岡駅前のホテル内会場で催され、30社以上のホテルや観光施設などの現地関連業社が参加。タイ旅行代理店と自由商談を行った。

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浄蓮の滝麓に広がる見事なわさび田

3日目 玉露の里~富士山本宮浅間大社&富士宮焼そば~沼津魚市場

最終日は藤枝市、玉露の里で煎茶道を体験。顧客の90%が外国人の同施設では、着物の着用体験やハラルメニューの茶懐石も用意されている。昼食は富士山の麓・富士宮市で、地元民に混ざりながら『富士宮焼そば』を。
その後は富士山本宮浅間大社を参拝。最後は沼津へ移動、休日で賑わう深海水族館と魚市場を視察し、全行程が終了した。
参加のタイ人からは「ビザ緩和で日本旅行の需要は一気に増えた。特にインセンティブ旅行が多く、大企業では年間1,000人単位のタイ人が参加する。
伊豆は東京→大阪間の宿泊にも組み込みやすいと感じた」という前向きな意見が挙がった一方で、「富士山は天候に左右されるのがネック。ベストシーズンを見極める必要があると感じた」という慎重派も。
現在、富士山静岡空港からはソウル・上海・武漢・台北を結ぶ定期便が就航しているが、チャーター便を利用すれば利便性はぐっと上がる。主要都市だけでは物足りなくなったタイ人を誘致する、有効なツールになりうるはずだ。

his伝統的なお点前を目の前に、一同少々緊張気味

静岡の観光を盛り上げる立役者② タイ人訪静旅行商談会を主催

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静岡県文化・観光部 観光交流局 観光振興課
課長 神山正之

静岡県への外国人観光客数は昨年比で40%増加しています。
今回はエージェントや各施設といった観光関連事業者が力を合わせ、市場開拓に向け、新たなインバウンド商品の造成に繋げる機会になればと開催しました。インセンティブや研修旅行で、東京や大阪からあと一日、足を伸ばしておいでください。

 

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H.I.S. TOURS 団体・法人バンコク支店
246 Times Square Building 12th Fl.,
Sukhumvit Rd(, Between soi 12-14),
Klongtoey, Bangkok 10110
Tel:02-022-0950
http://www.his-bkk.com

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