デジタルマーケティングはオンラインメディアの“枠” を買う時代から、ユーザーのメディア訪問履歴や購買履歴といった情報に基づき広告を配信する“オーディエンス（視聴ユーザー）ターゲティング”の時代へと進化している。
オンライン上でのマーケティングキャンペーン―例えば、新車種を紹介するビデオ広告で認知を急速に拡大する、タイ訪問旅行客の宿泊予約を低コストで獲得する、新築コンドミニアムの告知を特定エリア在住者のみに展開するなどの支援を実施しているのが、博報堂DYグループ傘下のDAC グループだ。
「誰に」「どこで」「どうやって」コミュニケーションを取るのか？
オンライン上の行動履歴をキーに、広告主のマーケティングペルソナとマッチするオーディエンス（視聴ユーザー）を見つけ出し、的確なデジタルマーケティングを実行する、DACグループ傘下のi-dacタイ。
同社トレーディング・デスクの川崎氏は、「オーディエンスを前提とした『運用型広告』は結果が数字で得られるため、デジタルマーケティングはより費用対効果が見える、また結果をコントロールできるようになってきています」と話す。
「単純に枠を買っていた時代、広告はプランニングして結果を待つだけでした。『運用型広告』においては、キャンペーン開始後が本当の勝負です。我々は“チューニング”と呼んでおりますが、“広告を出すメディア”、“オーディエンスに広告を見せる回数”、“配信エリア”、“時間帯”、“デバイス”、“ブラウザとアプリの割合”などの最適化が、アルゴリズムを用いてリアルタイムに調整可能です。また、検索連動型広告においても同様で、パフォーマンスが悪いと判断したキーワードに対しては止める、クリエイティブを差し替える、など柔軟に調整できるようになっています。更に特定のプレミアムメディアに対し、優先的に取引を実施することも可能で、「誰に」「どこで」「どうやって」コミュニケーションを取るかの全体設計がコントロール可能です」。
DACグループは広告テクノロジーにも強みを持っており、タイ最大手ポータルサイト、SANOOK.COMへのコンサルティングサービスなども提供している。つまり、広告主サイドのみならず、メディアサイド、両方へサービスを展開しているのだ。デジタルマーケティングにおいては、この両サイドのケアが非常に重要であるとともに、当社最大のユニークポイントにもなっている。
Google とFacebook ―タイ市場で存在感を発揮する２大グローバルプラットフォーム
広告の目的には大きく分けて、①知ってもらう、②理解してもらう、③購入してもらう―と３段階ある。ディスプレイ広告は全てのレイヤーに有効だが、特に③に関しては、ニーズが顕在化したオーディエンス（予約や購入など、オンライン上アクションに対して準備ができている人）が対象となるため、サーチ（検索）タイミングを狙ったマーケティングが有効になってくる。
アカウント・ディレクターを務める高瀬氏は、「ASEANではGoogleをはじめとするサーチとFacebookなどのソーシャルがオンライン・マーケティングの半数以上を占めており、パフォーマンスも良い」と話す。
「自ら検索している能動的なユーザーを逃さないよう、お客様のサイトを訪れるであろうターゲットのオーディエンスがどのようなキーワードを検索するのかを考え、候補を挙げて購入へと繋げるキーワードを決めます。さらにそのキーワードで検索したときに出てくる広告（Googleの検索連動型広告）を定め、どのURLに飛ばすかを決めていきます。弊社の強みはキーワードの網羅性。Googleが提供しているツールで網羅できるキーワードは市場の約40％ですが、独自開発のツールであれば70 ～ 80％網羅できます。ユーザーは多種多様なキーワードで検索してきますので、洗い出してお客様にご提案しています。タイではFacebookの領域にも注力しており、サーチで培ってきた土台とパートナー会社のノウハウから、ソーシャル独自のユーザーの動きや、求められる訴求を加味して運用していきます」。
PRESENTER
i-dac (Thailand) Co., Ltd.
Head of Trading Desk
川崎 慧
i-dac (Thailand) Co., Ltd.
Account Director
(Search,Social and Production)
高瀬絵理
15th Floor, Tonson Tower, 900 Ploenchit Road,Lumpini,
Pathumwan, Bangkok 10330
TEL: 02-257-0399
E-MAIL: connect@i-dacasia.com
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