法務・会計・税務 2017.06月号

日本生まれ、タイ育ちのパッケージを、タイのエキスパートが導入支援

製造業の生産&会計現場の業務効率化、資産管理を支えるパッケージの提供を目的に、在タイ日系企業向けの会計システムを開発・販売する東計と、日本で生産管理システムを開発・販売するエクス、そしてエクスの生産管理システムのタイにおける導入・保守・運用を担うCSIが提携を開始した。3社が目指す先には何があるのか―。

3社の提携で、日系製造業にとってどのようなメリットが生まれたのでしょうか?

波多野:東計電算は元々、自動車部品メーカーの電算室を母体に設立された会社で、日本で設立して45年以上、数多くの製造業のお客様へソリューションをご提案しています。タイでは日系商社・卸売業のお客様を中心にセミオーダー型の会計システム「swifT」を導入させていただいてきましたが、製造業の会計面もサポートできないかとヒアリングを続けたところ、「会計と生産管理のシステムを併せて使いたい」というご要望を多くいただきました。
そこで、日本国内でお取引のあった生産管理システム会社のエクスさんに協業を申し込んだのが、今回の提携のきっかけです。

神門:東計電算さんからパートナー提携のお話をいただいた時、エクスとしても生産管理システム「Factory-ONE」を海外進出させるにあたり、現地の商習慣に配慮した会計システムの必要性を感じていました。日本国内では対応できていた会計連携と債権債務管理のノウハウが、海外に関してはなかったからです。お互いに必要としていたものを補完する提携ということで、話はスムーズに進みましたね。

波多野:そうですね。さらにエクスさんの生産管理システムをタイで導入できるノウハウをお持ちのCSIさんにも加わっていただけたことで、生産管理システムと、タイの税制に即して開発した当社の会計システムをセットでご提案できる、お客様にも3社にとっても強力な体制が整ったと自負しています。

古屋:当社CSIグループは、タイで日系の製造業や物流業、金融サービス業のお客業様向けに、業務アプリケーションやシステムの開発を行ってきました。お客様のパッケージに対する需要が高まり、2015年からはエクスさんの生産管理システム「Factory-ONE」をタイで販売代理させていただいています。

神門:CSIさんには販売だけでなく現地での導入・保守・サポートまでお願いしています。タイで25年以上の実績をお持ちで、技術面での信頼も大きいです。

効率化のために購入したパッケージ、結局うまく導入できず持て余してしまうケースを耳にします。導入成功の秘訣はありますか?

古屋:日系企業が生産管理システムを導入する際は、本社から技術者(エキスパート)の方がタイに来られて作業されるケースが多いですが、残念ながら導入がスムーズに進まない、あるいは失敗してしまいがちなのもこのケースです。

波多野:会計システムの導入にも同じことが言えると思います。導入の仕切り、ハンドリングを日本人だけで行ってしまうと、実際に業務を行うタイ人まで落とし込むことができず、失敗してしまう傾向が強いです。

古屋:タイ人が使うためのシステムなので、導入プロジェクトの責任者はタイ人に務めてもらうことをお勧めしています。トレーニングの指導者もタイ人が良いでしょう。

波多野:思い切って、日本人は要件のズレを整えたり、方向性をコントロールする裏方にまわるべきということですね。

古屋:そう、あくまでも主軸を握るのは日本人で良いと思います。大事なのは、タイ人にもプロジェクトにしっかり入ってもらうこと。その支援をするため、当社では日・タイ・英語を話すコーディネーターが導入プロジェクトに参加しています。

パッケージ導入に最適なタイミングとは?

波多野:会計作業の効率化と、クラウド管理による情報の可視化、日本本社との情報共有を目的に会計システムを切り替える企業様が増えています。最近では、輸出入取引が増えて既存の会計ソフトでは外貨対応ができなくなったというお客様も多いです。
タイは離職率が高いため、業務や情報を人に蓄積すると辞められてしまった時に会社の大切な情報がブラックボックス化してしまう恐れもあり、トラブルを未然に防ぐための切り替えが有効だと思います。

古屋:生産管理と会計のシステムを整え、実務に活用できるようになるまでには、ある程度時間がかかるものです。無理のある手作業の管理で、この先、会社の負荷がこれ以上大きくなることが予想されるなら、早めにシステムを導入し始めるべきだと思います。
優秀なパッケージは数多ありますが、会社によって要所は異なるもの。使いこなせず機能を持て余してしまうよりは、最小限の機能から導入して、お客様のペースに合わせて足していくことをお勧めしています。

神門:法制や商習慣、導入支援はローカライズさせていますが、日本のシステム会社らしい、お客様に寄り添った、きめ細やかな対応も私たちの売りですね。

波多野:お客様からご要望やフィードバックを得ることで、私たちシステム会社も成長していきます。お客様の到達点である原価管理の実現に向けて、二人三脚で歩んでいくつもりです。

お問い合わせ先

Toukei (Thailand) Co., Ltd.
TEL : 089-203-0051
MAIL : hata2068@toukei.co.jp (波多野)
HP : http://toukei.co.th
住所 : 2 Ploenchit Center, G floor Room No.24, Sukhumvit Rd.,
Klongtoey, Klongtoey, Bangkok 10110

提携パートナー
TEL : 092-225-4850
MAIL : furuya@csithai.com (古屋)
TEL : +81(0)6-7711-1161
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