老舗機械商社の終わりなき挑戦 山善タイランド|MANUFACTURING EXPO 2016 Exhibitor’s Interview

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6月開催の国際展示会『Manufacturing Expo 2016』に出展する山善タイランド社。1988年タイ進出の機械専門商社を牽引する福田社長に、景気の低迷が懸念される国内での事業について、今後のビジョンを伺った。

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山善タイランド 福田佳彦 社長

裾野が広く、母体である大手メーカーの景気感に左右されがちな自動車関連業界だけでなく、農器具、精密光学、航空部品など、ニッチではあるが確実にニーズが見込める業界に も販路を広げています。
お客様はインターネットやカタログから機械に関する情報を収集することもできますが、そのスペックは想像の域を脱していない可能性が高い。どのような機械が向いているかは現場によって千差万別であるからこそ、対面での営業が重要になります。営業がお客様の工場を訪問して、使用している設備、エンジニアのレベル、投資余力を知り、さらに経営者の目指す方向性を確認します。これらの情報を踏まえ、数ある中から工作機械などを選んでご提案する、ユーザー密着型の営業が当社の強みです。
実際に製造した結果から安定性、品質の高さなどを見てもらえば、導入の価値を認めてもらえるはず。
高付加価値の提供が意味することとは、難しいことをする、高い値段のものを売るのではなく、お客様にとって利益を創出することにあります。

ユーザー密着型 × 非日系市場で展開

日系企業は設備に関して日本側で考える場合が多く、タイの現場が欲しいと思っていても、時期尚早、予算や日本で付き合いのある商社との兼ね合いなどが出やすいのも事実です。一方でローカル企業はオーナー企業が多く、投資の価値が認められれば話が早い。新規の取引先には自身も出向き、オーナーと対面するようにしています。
会社がどれだけローカル化できるか、ローカルの営業が納得して、どれだけ歩調を合わせていけるかという点も重要視しています。日系と、日系以外もターゲットにすることで、どちらかが失速してもカバーし合えます。
展示会への出展が、タイ国内の欧米、韓国、シンガポール企業など、非日系製造業からの引き合いに繋がることは多く、Manufacturing Expoはビジネス機会創出の場としても活用しています。展示品も競合他社とは異なるラインナップで、ジャパンブランドの高い品質を確かめていただけるブースにしていますので、ぜひお立ち寄りください。

Manufacturing Expo 2016 出展ブース 3R01 (H103)

YAMAZEN (THAILAND) CO., LTD.
www.yamazen.co.th

『Manufacturing Expo 2016』 開催情報

6月22日~25日の4日間、製造機械・技術に関する 国際展示会『Manufacturing Expo 2016』が開催される。同展示会は、ASEANを中心に製造業にまつわる企業と技術者がバンコクに集結し、業界成長の可能性を探り、ビジネス機会を創出する一大イベントとして毎年開催されている。今年は46ヵ国から2,400以上のブランドが、開催テーマである「生産性」向上にまつわる最新鋭の機械や技術を展示、公開予定だ。

会期:2016年6月22日(水)~25日(土)
会場:BITEC(バンコク国際貿易展示場)
※BTSバンナー駅最寄り
内容:自動車部品製造/金型/オートメーション・組立技術/表面処理加工・塗装など展示のほか、テーマに沿ったビジネスマッチング、各種セミナーなども開催。
「InterMold Thailand」「Automotive Manufacturing 」「Assembly and Automation Technology」 「Surface & Coatings」「Mfair」
同時開催:NEPCON Thailand

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