日本政府、マハーサラカーム県における給水車整備計画を支援

【在タイ日本大使館提供】

 

日本政府は4月25日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「マハーサラカーム県ポーチャイ区行政機構 給水車整備計画」にかかる総額 2,510,000バーツを支援。同日、マハーサラカーム県ワーピーパトゥム郡ポーチャイ区において同計画の引渡し式典が行われ、被供与団体であるポーチャイ区行政機構のサムリアン・ジュラシー区行政機構長およびマハーサラカーム県のサネー・ノンタショー知事、在タイ日本国大使館らが出席した。

ポーチャイ区は、タイ東北部のマハーサラカーム県に位置しており、主産業を農業としている人口4,567人(12村、1,161世帯)、面積28km²の地域。当地は地理的要因から稲作は雨期の年1度しかできず、乾期は農業ができないため他県への出稼ぎによって収入を得ている。同区行政機構は、近年住民の生活に甚大な影響をもたらしている渇水被害に対して、水供給事業を計画してきたが、給水車を所有しておらず、近隣の区も渇水被害にある状況で給水車の支援を受けることができなかった。また、地下水も一部地域では塩分濃度が高く生活用水に使えない状況から、本来地方自治体として支援すべき生活用水を住民が自己負担にて対処せざるを得ず、結果として住民の経済的負担が深刻化していた。加えて、乾期の森林火災も多く、早急な給水支援機能の増強および消火活動体制の整備が必要とされてきた。

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