バンコクで沖縄県産食材をアピール

沖縄物産企業連合、BRIDGES、アンドワン、沖縄日通エアカーゴサービスは3月14日、沖縄県産食材をアピールする「OKINAWA JAPAN FOOD RECEPTION IN BANGKOK 2018」をバンコクで開催した。

内閣府沖縄総合事務局が実施する沖縄国際ハブクラスター事業※の支援を受けており、同事務局統括マネージャーの植木宏氏は、「タイにおける日本の農林水産物・食品輸出額は、2017年は前年比約18%と高い伸び率であった。一昔前、タイで日本食といえばスシといったステレオタイプであったが、2013年、タイ国民に対するビザ免除により訪日タイ人が増加した。日本で本物の日本食を経験したタイ人が増え、タイ国内でも日本食の多様性が受け入れられる土台が出来てきた。多様性が芽生えた今が、日本食材というマスから個としての沖縄県産食材を売り込むチャンスであり、このタイミングを狙っていた」と語った。

参加したタイの大手飲食店ディレクターは「日本食材は品質が良い。沖縄県のことは知っているが沖縄県産の食材と言われると知らない。日本の紅芋も、沖縄が有名な産地とは知らなかった」と語る。

タイ人は日本食材の品質に信頼を置いているが、産地まではインプットされていないのが現状のようだ。「Made in Japan」 から「Made in 地方」へと進めるには、確かに今が攻め時かもしれない。

<今回紹介した沖縄県産食材>
沖縄の塩 シママース
ハイサイ!ゴーヤ茶
ウコン粉末
もろみ酢習慣
黒糖しょうがパウダー
シークヮーサー
紅芋パウダー
黒糖シロップ
沖縄加工かちわり黒糖
沖縄加工黒糖粉末
沖縄養殖クロマグロ(赤身)チルド
和牛

これらの食材を使用した、塩パン、マグロのカルパッチョなど沖縄フルコースが提供された。

<※沖縄国際ハブクラスター事業>
沖縄振興計画「沖縄21世紀ビジョン基本計画」には、自立型経済の構築に向けた取組として、アジアと日本の架け橋となる国際物流拠点の形成が位置づけられ、平成28年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2016」にも、地域創生の沖縄振興の中で日本とアジアを結ぶ国際物流拠点の形成を図ることとされている。
沖縄総合事務局経済産業部では、沖縄が日本と東アジアの架け橋となるため、「沖縄国際物流ハブ、産業界、大学、行政・支援機関、金融機関等をつなぐネットワーク「沖縄国際ハブクラスター」を平成26年10月に構築。沖縄国際ハブクラスターは、統括マネージャー、ハンズオンマネージャー、貿易アドバイザー及びコーディネーターを専門人材として配置し、企業間連携による研究会や広域ビジネスマッチング等の活動を通じて、市場開拓や事業化に向けた取組を推進する。

 

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