AIの研究開発などで連携、タイ・米の理系大学

2018.12.14

タイのキングモンクット工科大学ラカバン校(KMITL)と米カーネギーメロン大学(CMU)が共同でバンコク郊外に設立したCMKL大学(ブランチキャンパス)は12月13日、バンコク市内で国内初となるAI(人口知能)に関するサミットを開催した。

タイはデジタル技術を導入して産業構造の高度化を図る「タイランド4.0」政策を推進しているが、国内の高等教育機関による人材育成に課題があり、積極的に海外から付加価値を創造する企業や人材を誘致している。

元外務相で、CMKL大学評議員会のスラキアット会長は、「個人と大企業に限らず中小企業は、(世の中の仕組みが、最新のデジタル技術を活用して便利になる)デジタル変革の時代に直面する課題(高度人材の不足など)を避けることはできない」と、各組織が意識・構造改革を行う必要性を指摘した。

スパン学長は、「課題を短期間で解決し、コストを低減されるAIは、金融、通信などほとんどの分野で活用できる。生産性・効率性を高めるAIは、世界を動かすためのエンジンになっている」と、官民学一体でAIの研究開発に取り組むことの重要性を強調した。

ただ、不安を持つ人も少なくない。AIと ロボットの進化によって、2030年までに世界で最大8億人が失業するといわれるほか、技術が悪用される可能性があるとの見方もある。

ロボット工学などで有名なCMUのモーラ教授は、交通渋滞や医療・教育現場の改善など、社会の利益のためにAIを活用すると説明。同大学は世界大学ランキング(AI分野)でトップ(2018年CS Ranking)の座に君臨している。

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