「次世代の女性指導者のあり方」CanChamフォーラムで議論

カナダとタイの企業・個人にビジネス情報や意見交換を促進する場を提供するCanChamと在タイ・カナダ大使館などは13日、次世代の女性指導者のあり方を議論するフォーラム“Women in Leadership 2019” –“Defining the Next-Gen”を共催した。

タイの女優・モデル、シンディ・シリンヤ・ビショップほか、グーグル、ユニリーバ、ロレアルなどのタイ法人幹部がゲストスピーカーとして参加し、破壊的に変化し続ける世界で求められる指導者としての資質や価値観などを議論した。

女性が全従業員の54%を占め、性別のバランスが取れているユニリーバ・タイランドのキャンデリーノ・ロブCEOは、「マーケティング部門に限ると84%を占めており、型にはまらない、次世代のリーダーとなる女性の育成に力を入れている」と述べた。

米国人とタイ人のハーフなため、幼少時代に辛い思いをしたと振り返るシンディ氏は、「他人の言うことを気にしないこと。完璧である必要はない。自分しかもっていないユニークなブランドを構築すること」と会場の女性にエールを送った。

タイ法人の立ち上げにかかわったグーグル・タイランドのエイプリル・シリウィコーン氏は、「部下には前向きな姿勢で接し、彼らの創造力を高めることを心がけている」と述べた。

入社当時は幹部が男性ばかりだったというロレアル・タイランドのイネス・カルデーラ取締役は、「女性も男性に負けないように勇気を持って声を上げる。ガラスの天井を打破しなければならない」と述べた。「部下とチームを信じる」「勤勉であること」などをリーダーの条件に挙げる一方、結婚の相手はありのままの自分を受け入れてくれる人を選んだと付け加えた。

主催者によると、今回で3回目をなった同フォーラムには、過去最大の300人以上が参加した。

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