東レ、膜利用糖化プロセスのタイ実証プラント竣工式を開催

2018.07.12

【同社提供】

東レは7月6日、製糖工場で発生する余剰バガス¹を原料として、各種バイオ化学品生産の共通原料となるセルロース糖²を製造する実証プラントを三井製糖、三井物産と共同で完成させたと発表した。同実証プラントは、2017年1月に三井製糖と設立したCellulosic Biomass Technology Co., Ltd.(タイ・ウドンタニ県)の事業所内に建設した。同日、在タイ日本大使館公使ほか約60名が出席のもと、竣工式を3社で開催した。

同技術実証の取り組みは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が進める、国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業「余剰バガス原料からの省エネ型セルロース糖製造システム実証事業」の一環であり、東レが保有する水処理分離膜技術とバイオ技術を融合した「膜利用バイオプロセス」の研究・技術開発を行う。

同実証プラントは2018年7月下旬に運転開始を予定しており、日本発の膜分離技術を活用することで、従来の糖液に含まれる水分を熱により蒸発させて濃縮する製造システムに比べて50%以上の消費エネルギーの削減を目指す。

今後、2022年度(予定)まで実証プラントの運転を進め、省エネ効果、生産物の性能、システムの経済性等の評価・検証を行う。事業終了後は、バガスを排出する製糖業者に対して事業成果を活用した有用物質の製造工場の建設・稼動を支援していきます。また、高分子膜利用技術による省エネ型の有用物質製造技術の教育セミナーやPR活動を行い、サトウキビ主産地である同国東北部・東部地域への本システムの普及、さらには近隣のASEAN諸国へのシステムの普及展開を図る。

<会社の概要>
会 社 名  :Cellulosic Biomass Technology Co., Ltd.(略称:CBT)
所 在 地  : 本社 はタイ王国バンコク市、事業所はウドンタニ県
設立時期:2017年1月
資 本 金 :680百万バーツ
出 資 額 :東レグループ (456百万バーツ・出資比率67%)、三井製糖(224百万バーツ・出資比率33%)
事業内容:膜利用糖化プロセスの技術実証

1)余剰バガス:サトウキビを搾汁した後に残る固形物。バガスは、製糖工場のボイラーで燃焼され電気としてエネルギー回収が行われるが、未利用として残った分を余剰バガスと定義した。

2)セルロース糖:非可食バイオマスに含まれるセルロースを加水分解することで得られるグルコースを主成分とする糖液。

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