CLMVTフォーラム、メコン5カ国が進化するデジタル技術で連携 

タイ商業省は8月16~17日、バンコク都内でメコン5カ国(CLMVT:カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、タイ)の政府・民間・教育関係者らが参加する「CLMVTフォーラム 2018」を開催 した。16年に次いで2回目となるフォーラムは、CLMVT間の経済協力関係を深めるとともに、持続的な発展に不可欠なデジタル技術を連携して活用するための意見交換の場となった。

 

  「欧州連合の『Look East』政策や中国、日本、韓国の『Look South』政策などから明らかなように、CLMVTは先進国から重要な投資・貿易パートナーとして認められている」――プラユット首相は基調演説の中で、5ヵ国が競争と協力の中道に立ちながら、進化するデジタル技術を採用することで地域に繁栄をもたらすと熱演。従来のビジネス環境を刷新し、域内のデジタル連結性と相互運用性を促進することの重要性を訴えた。

 

2日目には、三菱UFGフィナンシャルグループのアユタヤ銀行・後藤謙明社長&CEOが「Digital Banking in CLMVT Connectivity」を表題に講演し、同地域での金融業界のデジタル動向や金融サービスの潜在力と連結性などについて語った。

また、カンボジアでプラスチックバッグ の代替品として、キャッサバをベースにしたバッグの普及を図っている日系3世のアメリカ人、クマモト・カイ氏は、「プラスチックバッグに慣れた消費者の意識を変えることが課題」と述べた。

5ヵ国の人口は約2億4000万人でGDP伸び率は、世界平均の3.6%を大きく上回る6.2%と成長センターとして注目を集めている。商業省によると、タイからCLMVへの輸出は350億米ドルと総額の10.6%を占める。対ASEANでは、42%に上るという。

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