『BIG+BIH 2014』レポート 日本特有の“ものづくり”でタイを魅了

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「バンコク国際ギフトフェア+バンコク国際家庭用品フェア(BIG + BIH)2014」が11月19日から5日間に渡り開催され、日本貿易振興機構(ジェトロ)が設けたジャパンハウスには、日本の雑貨・日用品メーカーなど34 社が出展した。

同展示会にジェトロが参加するのは3回目。ジャパンハウスに出展したメーカーはタイでの販路拡大を目指し、独自の技術を生かした製品を訪れたバイヤーへ積極的にアピールした。ジェトロ・バンコク事務所の田中一史次長は、「今回展示している製品は、日本の高い〝ものづくり〞技術が機能性、安全性、デザインに反映されているものばかりです。お年寄りや子供でも使いやすいよう、軽い力で使えるキッチン用スライサーや、手や頭を動かさなくても使えるよう、吹き出し口の中に風向きを変える〝動く口〞が付いたドライヤー、子供が口に入れてしまっても害のない、米から作られた子供用の粘土など、これまでにあったようなものとは少し違った製品が数多くあります。タイにはもっと低価格で同類の商品も売られていますが、中間所得層が増え、このようなワンランク上の高品質な製品が注目されてきています。バイヤーの方からも利便性や機能性、安全面に配慮した製品であるということを理解していただき、好評を得ています」と話す。
和柄や藍染めなどを製品に取り入れた、和テイストのデザインも人気を集めていた。タイにありそうでなかったもの、高品質な日本ブランドがさらにひとつ上へ進んだ革新的な製品が国際的に浸透していくことで、日本の技術も活路を見出し、向上を目指していくことができる。

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株式会社DUCO:最高品質の漆を扱った製品は、建築士やデザイナーに好評を得ているという。自然と対等に付き合うことをコンセプトに漆が自ら織り成す美しい文様が特徴的だ。

BIG吉崎木製工業株式会社:家具や建具の製造技術をスピーカーへと転化させた匠の技が光る逸品。デザインには徳島県の伝統工芸である阿波しじら織りや藍染めを取り入れている。

BIG株式会社小堀:日本の仏具を扱う同社では、線香と数珠がタイ人に人気だった。法要後の使用済みロウソクを、灯り代わりとして発展途上国の子供たちへ送るボランティアも行っている。

BIG株式会社MATSUO:ファッション感覚で使える安全ピンを扱う同社。プラスティックのカバーは特許を取得しており、インドなどではサリーを留めるピンとしても使われている。

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ジェトロ・バンコク事務所の
田中一史次長

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