部下との関わり方がわかる『１分間リーダーシップ』
K・ブランチャード、P・ジガーミ、Dジガーミ著／小林薫訳ダイヤモンド社 505B
ベストセラー『１分間マネジャー』をはじめとする“１分間シリーズ”で知られるＫ・ブランチャードのロングヒット本。組織心理学者・経営コンサルタントの知見から、管理者が部下一人一人に合わせ、リーダーとしてどう指導するか「指示型」「コーチ型」「援助型」「委任型」という４種類の方法に分け、簡潔にまとめたノウハウ本だ。１９８５年の初版以来、時代を超えて版を重ね続けている。
紹介くださった飯田社長は、「“リーダーシップ”という曖昧な概念を全150ページほどの薄い一冊に、具体的にわかりやすく、物語仕立てで解説しています。文章に無駄がないところも好印象」と話す。
「この本を読むまで、“リーダーシップ”というのはある特定の人が天性として持ち合わせている適性のようなものという印象を持っていましたが、スキルとして身に付けるものであり、才能ではなく手段として効果的に発揮するものだとわかりました。リーダー＝常に人の渦の中心にいる、何かカリスマ的な人物をイメージしがちですが、向き不向きでリーダーになるのではなく、肝心なのはリーダーシップという技術を応用すること。この本の理論を身に付けて実践すれば部下が日本人でもタイ人でも、相手一人一人の仕事の成熟度とやる気を観察することで、指示の方法は自ずと出てくると感じました。私自身、部下を初めて持ったタイミングで読んだ本ですが、チームが大きくなり部下が増え管理が必要になった方、また、部下としてリーダーを見ている方が読んでも、感じ取れるものがある一冊だと思います」。
