ブック 2018.08月号

『イノベーションのジレンマ ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき Harvard business school press』

『イノベーションのジレンマ
―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
Harvard business school press』

W&S Thailand
伊吹 秀一郎

大阪府生まれ。大学卒業後、大手芸能プロダクション勤務を経て、株式会社ワールドワイドシステムの取締役に就任。2016年、ネットリサーチに強みを持つ東南アジアのマーケティングリサーチ会社、W&S Thailandの現地責任者として来タイ。さまざまな手法で顧客のマーケティング課題に向き合っている。
https://wsgroup-asia.com

ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授が、「大手企業の優れた経営者が失敗するジレンマ」を論理的に証したベストセラー本、『The Innovator’s Dilemma』の増補改訂版。「持続的」と「破壊的」、企業における2種類のイノベーションに迫った伝説的なビジネス書だ。

伊吹氏は約10年前、社会人大学院で新ビジネスやスモールビジネス、スタートアップの研究をしていた当時、教授の勧めで本書を手に取ったという。

著者はハードディスク業界などの事例をもとに、生き残るのは大手企業がやりたくてもできない“破壊的”技術に手をつけたスモールビジネスやスタートアップ企業であり、その歴史は繰り返されていること。また業界のトップに就いた大手企業が、顧客の声に耳を傾けるがゆえに市場の変化に追いつけず、経営に失敗してしまうジレンマを実証し、さらにはそれを打破する戦略についても論じている。

「顧客企業にマーケティングリサーチをご提案する立場として、『本当はこうしたほうが良い』と気づいていながらも、組織的な事情で動けない担当者の方のジレンマに直面することがあります。本の中で語られている理論上の戦略と、日本の大手企業が構造的に抱える現実的な事情という要素を分解して、客観的にとらえる視点を得るきっかけになった一冊です」。

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