工業局では工場設立や機械設置に関する許認可を取り扱っている。工場設立の許可について、Pasu局長は「書類をすべて揃えて提出いただいてから、以前は90日間かかっていた許可をスピーディーに対応できるよう、約2ヵ月前に30日以内へと期間を短縮しました。この間に約700件の申請がありましたが99%処理できています。残りの1%は他省庁に関わる法律との兼ね合いがあり、処理に時間がかかっています」と述べた。申請受付後は今、書類がどの処理段階にあるのか、ウェブサイト(www.diw.go.th)からも確認できるという。工業省はスピーディーかつ透明化に取り組んでおり、窓口での申請受付についても効率化を進めている。
環境アセスメント(EIA)の取り組みにも注力しており、廃棄物の処理方法やリサイクルについて指導を行っている。Pasu局長は「北九州市のエコタウン事業をモデルにしています。実際に北九州市から専門家を招聘し、アドバイスをしてもらったり、私も北九州市に行って意見交換を行っています」と話し、将来的には先進国と同様の環境基準を設ける考えだ。「タイに進出している日系企業には法律に則り、環境に配慮した廃棄処理を実践
してもらっています。感謝するとともに、その高い技術をタイの製造業界にぜひ広めていっていただきたい」と日系企業への感謝と期待を表明した。
500㎥/日以上の廃水を行う企業270社について、BODおよびCODの数値をリアルタイムで監視できるモニタールーム