タイの若者を島根県に― 島根県立大学生が、観光課題解決施策を立案『島根アピールプラン発表会』


学生が有識者との意見交換やフィールドワークを通じ、課題解決策を導き出すスキルの取得を目的に、島根県立大学を主体に日タイの官民学を巻き込んだプログラムが進められている。

プログラムに挑む島根県立大学生が課題テーマとして選んだのは、「観光」だ。タイ人による訪日旅行ブームが続く中、島根県に宿泊するタイ人数は減少している(※)。課題に関する情報を事前に収集、分析し、仮説検証を行うべく、「タイの若者を呼ぶ:島根アピールプラン」のスタディツアーが2月28日~3月3日の4日間、タイ現地において行われた。


学生らは仮説をタイで検証、プランをまとめた

スタディツアーでは、Cross Road Capital社の辻佳子社長のアレンジのもと、在タイ日本国大使館の福岡功慶書記官によるワークショップや企業訪問、タイ国立大学生との交流などが行われた。最終日には、ジェトロ・バンコク事務所において、福岡書記官をファシリテーターに、現地調査結果を取りまとめたプランを三又裕生同所長、島根県関係企業、旅行会社関係者らに向けて発表。講評とアドバイスを得た。チームは今年5月までに、施策案の最終化を取りまとめたうえで各メディア、関連組織への発表を行っていく予定だという。

講評を行う三又ジェトロ・バンコク事務所長

同大学キャリアセンターの松尾哲也副センター長は、「国際化に伴い、異なる価値観を持つ人々とチームワークを構築する機会の増加を鑑み、これらの経験が学生のキャリア形成の一助になれば」と期待を示した。
※島根県観光振興課2014、2015年データより

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