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バンコク伊勢丹、百貨店としての新たな試み 期間限定ポップアップショップ「TOKYO FASHION DISTRICT」

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isetan伊勢丹の阿久根巨樹氏(左)と中川一氏(右)

3月末から4月初旬にかけて、新宿伊勢丹でも取り扱うファッションやライフスタイルなど10ブランドを集めたポップアップショップ、「TOKYO FASHION DISTRICT」がバンコク伊勢丹1階に登場した。
プロデュースには、アッシュ・ぺー・フランス株式会社が昨年バンコクに開設した「PR Factory」が参画。クリエイティブ・ディレクターの松井智則氏は、今回のプロジェクトについて「ブランドだけでなく、セレクションを東京からバンコクに持ってくる試み」だと話す。
今年で開業から24年を迎えるバンコク伊勢丹は、昨年12月に食品フロアをリニューアル。Isetan (Thailand) Co., Ltd.の阿久根巨樹社長が次に見ているのがファッションだ。
「バンコク伊勢丹の客層は70%がタイ人のお客様で、年齢層は50代が多くを占めています。今後、若い富裕~中間層を取り込むにあたり、日本のマーチャンダイジングがタイでどこまで通用するのかという試みも含め、今回、日本のチームとプロジェクトを行いました」。
「日本の良いものだけを単純に紹介するのではなく、百貨店として、顧客の生活にどれだけ入り込めるかが重要。日本のものでタイの方の生活を豊かにするという価値提供を目的に、プロダクトを組み合わせ、提案する編集力が伊勢丹の強みです」と話すのは、企画を行った株式会社三越伊勢丹ホールディングス・海外事業部海外企画部クールジャパン担当長の中川一氏だ。新宿伊勢丹でも、衣料・インテリア・食品などをフロア毎で販売する従来の形から、「編集」したセレクトショップの形態を導入し始めている。
「今回のポップアップストアでは、日本のストリートカルチャーで注目されている、紹介したいブランドをプロダクトアウト的に提案しました。これまでのバンコク伊勢丹にはなかったような、敢えて尖ったブランドを持ち込むことで、若く、グローバルな感覚を持つ人を呼び込んでいきたいです」。

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今回のセレクションは『音楽』をテーマに考えられた

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