METALEX 2015 VIP Interview TATA STEEL (THAILAND) PUBLIC COMPANY LIMITED

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11月18日(水)から4日間にわたりバンコク国際貿易展示場(BITEC)で開催される『METALEX 2015』では、50ヵ国以上から出展する2,700以上のブランドに対し、7万人以上の来場者が見込まれている。

  • 開催情報
    日時: 11月18日(水)~21日( 土)
    会場: バンコク国際貿易展示場(BITEC)
    展示内容:金属製品、加工技術、工作機械・工具などに関する国際見本市。
    4,000以上の最新機械、技術などを展示・実演する。

タイ国内はもちろん、インドネシアやシンガポールといったASEAN諸国、さらにはインド、中国、台湾など、アジア全域から製造業の第一線に立つ企業が集結する場となるため、バイヤーにとってはコストや効率に関する課題解決の技術やノウハウが得られる、出展者には自社の最新テクノロジーを売り込める、巨大な商談とネットワーキングのプラットフォームとして活用が期待できる。
今回VIPビジターとして参加するのは、インド最大の財閥『TATA』グループの製鉄会社、TATA STEEL (THAILAND) だ―。

VIP Visitor Interview

TATA STEEL (THAILAND) PUBLIC COMPANY LIMITED

TATA STEELはインド、タイ、シンガポール、中国、欧州で展開する製鉄会社です。TATA STEEL (THAILAND) のサラブリ、チョンブリ、ラヨン(マプタプット)3工場では、鉄筋のほか、ワイヤーロッド、部品などの生産を行っており、建築資材に使われるロングプロダクトの生産ではタイ国内トップの規模を誇ります。
生産量の約90%はタイ国内マーケット向けで、残りの10%が輸出用となります。昨今タイ経済が低調であるのに対し、主要な輸出先であるカンボジア、ラオス、ミャンマーなどの近隣諸国が建築ラッシュを迎えていることから、輸出割合は20%まで引き上げたいと考えています。インドやインドネシアへ輸出することもあり、なぜ工場を持つインドへわざわざタイから運ぶのかと思われるかもしれませんが、納入先がインド南部の場合、インド東部の工場から陸路で運ぶよりもタイから運ぶほうが効率が良く、また当社製品はインド国内における需要が高いこと、そしてTATA STEELグループの製品品質は世界共通であることから、このような施策を取っています。
TATA STEELグループのシンガポール拠点とは、このような物流面でお互い立地に合ったエリア分担を行っており、タイはメコンエリアの市場へ物流面でシンガポールに比べて優
位であるため、上述のカンボジア、ラオス、ミャンマーへ。シンガポールはインドネシアやマレーシアなどへの輸出を担当しています。

変動の激しい市場で勝ち残るために

今回の『METALEX 2015』には、多くのコネクションを作るプラットフォームの役割を果たしてくれると期待しています。
また、生産管理、生産効率、コスト削減、品質維持、・オートメーション化など、当社にとって最適なテクノロジーが得られるだろうと思っています。タイは人件費が上昇しているにも関わらず、人材のスキルが追いついていないという問題を抱えており、建築業界ではワーカーの約30%を人件費が安いカンボジア人やミャンマー人に頼っています。今後に向けた人材の技術育成を進めると同時に、マンパワーに頼らないオートメーションシステムにも注目し続けるつもりです。
鉄スクラップ価格の昇降は予測が付けづらいため、長期ビジョンだけに集中せず、月次で予測を立てた生産を行い、現状を維持しながらの市場拡大を目指していきます。価格競争
の激化に勝ち抜き、市場における存在感を確保するためにも、どのようにすれば品質とサービスを維持しながらコストが落とせるかが大きな課題です。

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TATA STEEL (THAILAND) のArun Kumar Chowdhary氏

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