ASEAN最大級の産業部品展示会『METALEX 2014』開催! ~タイも注目するフィリピン製造市場~

metalex 2014

11月19日(水)~22日(土)の間、機械設備と金属製品技術に関するASEAN地域で最も大きな国際展示会『METALEX 2014』が、バンコク国際展示場(BITEC)で開催される。9ヵ国のパビリオンを含む全50ヵ国から、2,700以上の企業が4,000以上の新機械技術を展示・実演。来場者70,000人を見込む、一大見本市となる。
これに先立ち、本展示会を手掛けるタイのReed Tradex社では、各国を周りプロモーション・ツアーを行っている。ASEAN加盟国の中でも、タイ、インドネシアに次ぐ自動車市場として日系メーカーも生産拠点を拡充しているフィリピンへの注目は熱く、タイ政府管轄のMICE推進組織、TCEB(Thailand Convention and Exhibition Bureau)も、条件付きではあるが、フィリピンからの来場者へのみ宿泊場所を提供するなど、同国からの誘致に積極的だ―。

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(右側から)フィリップ・C・アン氏、カモン・ナカスワン氏、シリラット・サンウィチャイ氏

約9,700万人を擁するフィリピンの人口はASEAN加盟国の中でもインドネシアに次ぐ多さで、2015年には1億人を突破すると予測されている。2013年の経済成長率は7%を超え、今後富裕層の増加が期待できることから、新たな生産販売市場として日系自動車メーカーの投資が相次いでいる。
今回、Reed Tradex社のプロモーション・ツアーの一環でフィリピンにおいて開催されたイベントは、フィリピン・タイ金型産業界の協業を推進する“Mutual benefits of the Philippines-Thai Die and Mold Industry Moving Together”をテーマに、タイ側からTDIA(Thai Tool and Die Industry Association)代表のカモン・ナカスワン氏が。フィリピン側からはPhilippines Die and Mold Association, Inc.代表のフィリップ・C・アン氏が出席。フィリップ氏は、AEC発足による貿易黒字が期待できること、またその利益を周辺国や地域への輸出増加にどう繋げるかという課題を掲げた。また、Reed Tradex社を代表し出席した『METALEX 2014』プロジェクト・マネージャーのシリラット・サンウィチャイ氏は、今展示会が最新技術やノウハウ、ネットワークの機会提供の場となることを強調し、連携パートナーを求めるフィリピン人投資家へ、その活用価値と来場を訴えた。

発展を後押しするテクノロジーの重要性

タイの金型産業界では35年以上も前から、自動車・エンジン・電子・電気部品製造の需要に対応するため、さまざまな金型を製造してきた。工員のスキル育成のため、最新テクノロジーを積極的に採用。今日では、分析やデザイン、加工といった金型製造の全ての工程においてCNC(コンピューター数値制御)が工作機械に用いられ、CAMプログラムとの連携は生産品に要求されるQCD(Quality、Cost、Delivery)に高く寄与している。
フィリピンも日系企業が近代的な金型技術を持ち込み投資を行っており、タイに類似した発展が予想される。英語スキルという他国にはない大きな強みもあり、現地語ではなく英語のマニュアルから機械加工やソフトウェアの操作が可能という面でも、IT分野の発展が期待できる。
両国の連携は各々の経済成長に繋がるだけでなく、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなどの他ASEAN加盟国にも影響を与えることだろう。前出のサンウィチャイ氏は各国におけるプロモーション・ツアーにおいて、今後も発展が見込まれる金属製品・部品産業に関連する、新たなソリューションとの出会いをもたらす場となると、今展示会への意欲を語っている。

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32nd Floor, Sathorn Nakorn Tower, 100/68-69 North Sathorn Road,
Silom, Bangrak, Bangkok 10500
Tel: +66(0)2-686-7288
E-mail: metalex@reedtradex.co.th
www.metalex.co.th

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