石川県鉄工機電協会、第1回タイ・AECビジネス促進部会を開催

石川県鉄工機電協会は6月22日、第1回タイ・AECビジネス促進部会を開催し、石川県に本社を有しタイに進出している約20社が参加した。開催にあたり同部会会長の山本洋志氏(Asahi Sousetsu (Thailand)Co.,LTD. C.E.O.)は「海外の日本企業が“個人プレー”で苦戦している現状を、オール鉄工・石川で戦っていけないかと今年2月に設立し、今回が記念すべき1回目の開催となる」と述べた。

【コマツ提供】

午前中の部では、チャチュンサオにあるKOMATSU ASIA Training & Demonstration Centerを視察した。同センターは2016年11月に、アジア地域の代理店向けトレーニング機能の強化のために設立され、すでに3000名以上が同社の建設機械の操作方法などを習得している。建機の実習と共に座学の授業風景やヒヤリハットを体験できる安全教育の現場を視察した。

同センターの桑原和幸氏は「東南アジアで研修センターを新設するにあたり、タイを選んだ。約77,000m²の敷地に大型建機を含む25台を用意している。この規模の研修センターは我々としても大型の投資であるが、これは東南アジアでしっかりやっていこう、根付いて欲しいという表れでもある」と述べた。

午後からはジェトロ・バンコクに場所を移し、タイにおける人材確保という各社共通の課題についてざっくばらんに意見を出し合った。また、PAKSE-JAPAN SME SEZ DEVELOPMENT CO.,LTD. 関戸成文氏が「アセアン近隣国への事業展開~ラオスのビジネス概況~」と題した講演を行い、中小企業支援事業の概要を、ジェトロ中小企業海外展開現地支援プラットフォームの福田淳氏と、タイ工業省産業振興局 Thai-Japan SME Support 伊原誠氏から教わった。

その後、希望する参加者はManufacturing Expo 2018の視察に向かった。

業界を超えた交流が可能である県人会とは違い、同県・同業社のヨコの交流が図れる同会。第2回目は11月を予定している。

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