日本政府、「コンケン県における視覚障害者のための校舎建設計画」を支援

日本政府は5月21日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「コンケン県における視覚障害者のための校舎建設計画」に総額2,162,100バーツを支援。同日、コンケン視覚障害者専門学校において本計画の引渡し式典が執り行われ、コンケン県ソムサック・チャントラクーン知事、キリスト教視覚障害者財団のゴンカノック・シリウォン理事、同校のチャイヤー・ホンニー校長、在タイ日本国大使館から関口昇公使らが出席した。

同専門学校は2014年に、キリスト教視覚障害者財団により、タイ国最初の視覚障害者のための専門学校(商業科)として開校。27人の生徒が在籍しているが、専用の校舎を所有しておらず、視覚障害者職業訓練センター(同財団運営)の教室や寮を間借りして授業を行っている。この環境下では、生徒の学習意欲や授業の質の低下が懸念されており、喫緊に解決すべき課題であった。日本政府の支援で校舎1棟を整備することにより、生徒に適切な教育環境を確保できる。また、盤谷日本人商工会議所(JCC)から、社会貢献活動の一環として、資機材(点字プリンター、コンピューター、机・椅子、書棚、楽器等)を支援。日本政府と日系団体が連携した効率の高い支援案件となった。

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