通年の新車販売台数を上方修正 タイ国トヨタ

トヨタ・モーター・タイランド(TMT)は7月25日、バンコク都内のホテルで記者会見を開き、18年上半期のタイの新車販売台数が前年同期比19.3%増の48万9118台だったと発表した。輸出は前年同期比7%増の14万5080台だった。弱含みの中東市場を、日本を含むアジア諸国や豪州への輸出が補い、通年では30万台と前年比横ばいとなる見通し。

乗用車が17.9%増の19万310台、商用車が20.2%増の29万8808台、1トン・ピックアップトラック(改造車含む)が18.1%増の23万7429台と軒並み好調で、通年の新車販売台数は12.4%増の98万台を見込み、年初見通しの90万台から大幅に上方修正した。TMTの菅田道信社長は、「タイ政府による景気刺激策などの影響で、自動車市場は前年同期と比較してより回復基調にあることが窺える」と述べた。

TMTの販売実績は、26.2%増の14万1989台で、市場シェアは29%でトップを維持。内訳は乗用車が18.5%増の5万3512台、商用車が31.4%増の8万8477台。1トン・ピックアップトラック(改造車含む)は21.6%増の7万6758台だった。根強い人気の小型乗用車「ヤリス」や、3月に販売を開始したSUV(スポーツ用多目的車)「C-HR」などが堅調で、通年の販売台数は32.1%増の31万5000台で、市場シェアは32.1%と見込む。

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